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2011
10.27

読み聞かせ@小学校 「注文の多い料理店」

小学校の 読み聞かせボランティアに 行ってきました。
今回の担当は 6年生。

学習発表会で 6年生が 「宮沢賢治」 を取り上げるそうなので、
賢治の童話から 『注文の多い料理店』 を選びました。



注文の多い料理店 (画本宮澤賢治)注文の多い料理店 (画本宮澤賢治)
(1989/07)
宮沢 賢治

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『注文の多い料理店』は、いろいろな書店から
たくさんの種類が出ていますが、
今回読み聞かせに使ったのは こちらです。

たまたま 図書館で入手できたから、なんですが
この絵本は ちょっと変わっていて
二人の紳士の姿は ほとんど描かれていません。

「山猫軒」の中に入ってからは えんえんと「扉」の絵が 出てきます。

まるで自分が 次々と扉を開けて 中へ入っていくような感覚で
面白いな、と思いました。



003.gif

読み聞かせの持ち時間は 10分。
でも、家で 下読みしてみると 20分近くかかってしまいました。

なので、本番では
最初の部分は 口頭で説明し、
二人の紳士が 「山猫軒」を 見つけた場面から読み始めて
「注文の多い料理店」の本当の意味に 二人が気付き
逃げ出そうとするあたりまで・・・
読みました。  
それでも、やっぱり15分ぐらい かかってしまった・・・ 

先生からOKはいただきましたが・・

このまま二人は 食べられちゃうの?!
というところで 時間切れだったので、
子ども達には 是非 続きを読んで欲しいなあ・・と思います。

003.gif

宮沢賢治の 童話は とても奥深く、
どちらかというと 難解な部類に入るのではないかと 思います。
幻想的で 美しい物語もあるけれど、
どこか悲しみを帯びているような 気がします。

そのような賢治の童話の中では
「注文の多い料理店」は 
珍しく 滑稽で、ちょっとホラーっぽい においもしたり、
最後にどんでん返しが あったりと、
子どもにも とっつきやすい お話しではないか、と思います。

とうか 自分自身 子供の頃 この童話を読んで 
なんて面白い!! と思った記憶が あります。


深遠なる 宮沢賢治の世界に 
興味を持つきっかけになってくれれば 幸いデス・・・。
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2011
09.13

読み聞かせ@小学校 「蜘蛛の糸」

2学期 最初の 小学校の読み聞かせ。
担当は 5年生でした。
ううう~。しょっぱなから 高学年は つらい・・。

絵本の選択に悩んだ末、
今回は 芥川龍之介の「蜘蛛の糸」にしてみました。


蜘蛛の糸 (日本の童話名作選)蜘蛛の糸 (日本の童話名作選)
(1994/10)
芥川 龍之介

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有名な お話なので 粗筋を書く必要もないかと思います・・。

持ち時間は10分なので、少し文章量の多いこの絵本では つらいかな~と
少し 早めに教室入りしました。
でも、2、3分オーバーぐらいで 読み終わりました・・。
少し 早口だったかも(汗)

5年生の 子供たちは 最初から最後まで 静かに聞いてくれました。
読むのに一生懸命で 子供たちの顔まで 見る余裕がなかったので
反応までは・・・・う~ん、ちょっと不安です。


紫てんてん


静かな 極楽の風景から始まり
一転して 恐ろしい 地獄へ。
期待と緊張が徐々に高まり、
一瞬にして消滅。
そして また 静かな 極楽の風景が・・・

この構成の 見事さ、
人間のエゴを描いた 鋭さと、
やっぱり 名作だけあります。

この絵本は ほぼ 原文に忠実だそう。
かなり丁寧な 言葉遣いなので、
今の子供達には すこし馴染みがないかもしれませんが
わからないということは ないと思います。

極楽の明るさと静寂と おどろおどろした地獄と・・
絵も素晴らしいです。


紫てんてん

私が 初めて「蜘蛛の糸」に出会ったのは たぶん小学生。
芥川龍之介という 名前も 多分知らなかったんじゃないかなあ。
自分で読んだのではなくて、
アニメか何か だったような気がします。

大悪人カンダタが、蜘蛛を殺さずに見逃した、という
たったそれだけの 善行で
お釈迦様が 蜘蛛の糸で 助けてくださる、
ああ ありがたや・・・
途中まで ハッピーエンドだと 思い込んでいました。

が、
カンダタの心無い一言で 見事に糸は切れ、
真っ逆さまに 地獄へ落ちていく。

子供心にも とても恐ろしく
そして ものすごく後味の悪い お話だなあ、と思った記憶が あります。

いままでの「めでたし、めでたし」とは 違った結末でしたから。



極限状態で あらわになる 人間の本性。
知りたくなかった ダークサイド。

こういうのを読んで
ちょっと、大人に なっていくんだね・・。
  
 

  

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2010
07.07

読み聞かせ@小学校 「この世でいちばんすばらしい馬」

今日は 小学校での読み聞かせの日でした。
担当は 5年生。



読んだのはこの本です。
この世でいちばんすばらしい馬この世でいちばんすばらしい馬
(2008/12)
チェン ジャンホン

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中国が舞台のお話です。
幼い頃から絵の才能を認められ 宮廷の絵師となったハン・ガン。
彼の描く馬の絵は あまりにも生き生きとしているため
いつしか 絵から抜け出して動き出すという 不思議な噂がうまれました。

ある日 一人の武将が彼のもとを訪れ、
「この世でいちばんすばらしい馬を描いてくれ」と頼みます。
ハン・ガンが 精魂込めて描いた馬は
ついに 絵を抜け出し、武将を乗せて走り出します。

無敵の強さで 次々と敵を倒していく武将と馬。

しかし、いつしか馬は 戦いの現実に深く心を傷つけられ
武将を振り落とし 走り去ります。
そして馬の行き着いた先は・・。

~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
この物語は 作者の創作ですが、
ハン・ガンは 実在した絵師で、彼の残した
すばらしい馬の絵は 今も残っているそうです。

物語りも 伝奇小説めいた不思議な魅力がありますし、
それまで 絵から生まれ 無敵の強さだった馬が
次第に 戦に心痛める様子は 読む者の心にも迫ります。
 
しかし、なんといっても この絵本の魅力は
「絵」。
ハン・ガンの描く馬は こうもあろうかというくらいの
迫力のある馬の絵です。
人物にしても、まるで中国の絵巻物をみているようです。
素晴らしいです!!

ちなみに、うちの次女は
血を流した馬の絵が ちょっと怖かった、と申しておりました。





今日は 読み聞かせだったので
短時間で 終わってしまいましたが
機会があれば 手にとって じっくりと眺めて欲しい絵本だと思いました。


~*~*~*~*~*~*~*
ちょっと愚痴です・・。
読み聞かせに行くクラスでは、
たいてい 担任の先生も 一緒にお話を聞いてくださるのですが、
今日の クラスでは お忙しかったのか
私が読み聞かせしている間 先生は ずっと教卓で
なにか 書き物をしていらっしゃいました。

なんだか「忙しいんだから、勝手に読んでってください」って
言われているようで、ちょっと悲しかったなあ・・・
 
学校の貴重なお時間を 頂いているのだから
仕方ないかとは 思いますが・・・・。

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2010
07.02

「くまとやまねこ」

久しぶりに・・・・。
絵本を読んで 泣きました・・。



くまとやまねこくまとやまねこ
(2008/04/17)
湯本 香樹実

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文は 湯本香樹実さん、絵は 酒井駒子さん。
夢のコラボですねえ。




表紙をめくると そこには 永遠に目を覚まさない ことりの姿。



くまは なかよしのことりを失いました。
くまは ちいさな 箱を作り 花を敷き詰め ことりを そっといれました。
そして くまは そのはこを もちあるくようになりました。

森の動物たちは いいます。
「つらいだろうけど、わすれなきゃ。」

くまは 家に閉じこもり、誰にも会いませんでした。


ある日、くまは 外が明るいことに気付きます。
久しぶりに外に出たくまは 川べりの土手で やまねこに出会います。

やまねこは くまが持っていた箱の中身を知ると、

「きみは このことりと ほんとうになかがよかったんだね。
すいぶん さみしい思いをしているんだろうね。」
と 言います。
そして くまと ことりのために バイオリンを弾いてくれました。

くまは バイオリンを聴きながら ことりとのさまざまなことを
思い出すのでした・・・・。

~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

「死」をテーマにした 絵本です。

大事な ことり を失った 悲しみ。
くまの 気持ちを表すように 絵は ほとんど モノクロで 描かれています。

くまは ことりの死を 受け入れることが出来ずに
箱に入れて 持ち歩きます。
「わすれたほうがいい」と、心配した 森の動物たちはいいますが、
くまは ますます自分の殻に閉じこもってしまいます。

そして、やまねことの出会い・・・。
やまねこは「さみしいんだね」と
そっと、くまの気持ちに寄り添って くれました。

ことりとの 大切な思い出。
忘れる事なんてできないし、忘れる必要も無い。

そしてくまは やっと ことりの死を 受け入れることが できました。

いままで モノクロの世界だった 挿絵に
少しずつ あたたかい ピンク色が 混じりはじめます。

くまとやまねこの あたらしい 旅立ちの場面で
絵本は 終わります。

~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

まだ、「死」というものが 認識できない
小さい子には 少し 難しいのかなあという 気もします。
もちろん、何かを 感じ取れる子も いると 思います。
高学年くらいになれば 充分に理解できるかなと・・・。



でも、大事な人を 失った経験のある人こそ
(「死」に限らず・・・)
より 大きな 感動を得ることが 出来る絵本のような 気がします。
大人の鑑賞にも 充分に堪えうる 絵本です。

なにしろ 酒井駒子さんの 挿絵が
ほんとうに 美しくて・・・・。


泣ける絵本は 私はちょっと苦手で、
(人一倍 涙もろいので 読んだ後 すごく疲れてしまうのです)
できれば 避けて通りたい派 なんですが(笑)
この絵本は 最後 前向きにすすんでいく くまの姿が描かれ、
暖かい気持ちで 読み終わることが出来ました。


大事なものを 失った 人、
思いっきり泣きたい人、
・・・どうぞ。




 
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2010
05.27

「まさ夢いちじく」

先日 小学校で6年生に読み聞かせをしました。
私が読んだのは「しにがみさん」。
(「しにがみさん」に関する記事は、こちら

6年生にもなると、どんな本を読めばいいのか 悩みます・・。
とりあえず 私は前回と同じ 絵本にしました・・・。
(年度がかわっているので)


一緒に読み聞かせをしたメンバーの方が
読んでらしたのが こちらの本。
とても面白そうだったので、私も 図書館で借りて読んでみました。

まさ夢いちじくまさ夢いちじく
(1994/09)
クリス・ヴァン・オールズバーグ

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作者は 米国人です。他に「急行「北極号」」等の絵本があります。

で、訳者は 村上春樹
村上春樹は、他にも オールズバーグの絵本を 何冊か訳してます。知らなかったわ・・・。



~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

「やかまし屋」の歯医者、ビボット氏のところへ
ある日 おばあさんがやってきます。
おばあさんは 治療費の代わりにと、「まさゆめいちじく」を ふたつ渡します。
食べると 見た夢が そのまま現実になるという 不思議ないちじく。

はじめは 本気にしていなかったビボット氏ですが
正夢になるのが 本当だと知ると、
ある 訓練を 始めます。
それは 「毎晩必ず大金持ちになる夢をみる」こと。
さて、ビボット氏の計画は 果たして上手くいくのでしょうか・・・・。



ここまで書いちゃったら だいたい想像つきますよね(笑)
そうは 問屋が おろしません。


とにかく このビボット氏、欲張りで 偏屈で やなヤツなんです。
飼い犬の マルセルは いつも 彼に 酷い目に遭わされています。


で、最後の最後に マルセルがやってくれます!
「あっ!」と驚く 結末です。
やはり 高学年の 読み聞かせに 向いてるかな?
ちょっと 皮肉のきいた お話です。




~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

何人かの メンバーで読み聞かせしていると
お互い 情報交換できるのが 一番の利点。
知らなかった本を 教えて頂けたりするので 参考になるし
絵本の世界が また広がったようで 嬉しくもあります。


私も まだまだ 勉強しなくちゃ・・・です!



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